業種:金融コンサルティング業 J社(創業25年企業)

会社の概要と状況

  • J社は保険証券代理店・金融コンサルティング・相続手続コンサルティング・研修教育支援等10名以内の従業員の金融コンサルティング会社である。
  • 社長・役員・社員が一丸とになって新規事業を立ち上げ数年で見事に業績を3倍程度に大きく伸ばしてきたが、コロナによる影響で事業縮小化と代表者の後継者問題を抱えており、今後の経営目標・方針や含めた現状の組織体制整備が急務の課題となっていた。
  • これまで10年以上にわたりJ社を総合的な面でサポートをしていたK officeは後継者候補である子息と幹部候補として成長著しい30代のマネージャーの2名を基軸として事業承継を含む5カ年経営計画書の作成と組織体制の整備について現社長から1年という期間をいただき支援を行った。

Before

  • 毎月の経営会議は社長主導でマネージャーが発表するマンツーマン体制であったが毎月の目標達成をするための意思決定ができていなかった。当然に未達の際に分析をしたり次なる策を考えたりする必要があるが場当たり的な指示にとどまっていた。
  • 社長自身がトップ営業マンを兼ねており多忙を極めるため、自らの考えを整理する時間がない状況であった。
  • 単年度の事業計画書を作り数字の予実管理していたが経営計画書作成まではしておらず、数年先の目標が書面化できていなかった。
  • 複数名従業員の入れ替わりも有り、組織体制を整備しなければならない状況であったにも関わらず、社内も日々仕事に追われている状態であった。
  • これまでに新卒中途採用に関する体制は確立できていたものの、全社的な社内体制の整備を見直すことはされていなかった。
  • 社内に中間管理職または社長補佐役(経営企画室)適任者がおらず、プロジェクトが進まない状況が続いていた。
  • 会社を引き継ぐ者について、社内外含めて誰にすべきか迷っている状態で合った。

After

  • 毎月K officeが経営会議のファシリテーターとなり、経営計画書を作成するための資料の提供や他社事例を使ってレクチャーすることで1年以内に自社の経営計画書を作成して最後に社内発表会を実施することができた。
  • 合計12回近い子息との面談と協議を繰り返した結果、社長の考えた経営目標・方針や会社内部の状況把握ができ経営課題を理解できた。
  • インタビュー結果からのSWOT分析により自社内外の環境分析並びに将来へのリスクについて現社長・子息・マネージャー自身が把握できた。
  • 5年後の経営状況を想定した中長期経営計画を策定し社長の考えと子息のキャリアプランについて文書化することができた。
  • 現在と将来あるべき組織体制を確認でき、状況の把握と今後必要な施策の助言を行った。
  • 子息が主体となって経営計画書作成後に毎月社内会議に参加する習慣ができて自分たちで運用するようになった。
  • 外部専門家の助言により期間限定ではあるが、不在であった社長補佐役の役目を果たすことができた。